JR武蔵野線は風に弱いとよく知られています。
他の路線では徐行運転程度でも、武蔵野線は電車の運行がストップなんてことが多くある気がしませんか?
実際に武蔵野線は風の影響で遅延することが多くあるのでしょうか?
今回は、JR武蔵野線は強風で遅延するのか、どのぐらいの風速で遅延するのかについて紹介します!
武蔵野線は強風で遅延する!
2020年2月10日に国土交通省が発表した「東京圏の遅延見える化」の資料によると、武蔵野線は1か月(平日20日間)で12.0日遅延証明書を発行していることがわかりました。
2日に1回は遅延しているということで、かなり多いのではないでしょうか?
X(旧Twitter)などを見ていると、「武蔵野線は風に弱い」「すぐ止まる」などの書き込みが多くあります。
京葉線武蔵野線、強風で運転見合わせ
— くろ (@Dir_kyo1) April 9, 2024
風が弱まり次第…とは?
風が凄いから京葉線・武蔵野線はダメだろうなと思って確認してみたら…予想通りだった。夕方までに元に戻… pic.twitter.com/w84sTuCR2F
— かじやま てつや(無許可ブロック禁止) (@t_kajiyama) April 9, 2024
このように風に弱いといわれる武蔵野線ですが、同じくJRの京葉線も風に弱いと言われています。
京葉線は、東京湾岸の海岸沿いをを走っているので、いかにも風が強そうですよね。
しかし、武蔵野線は海岸沿いではなく内陸部を走っています。
風の影響が少なそうなのにも関わらず、なぜ遅延してしまうのでしょうか?
考えられる理由を2つ紹介します。
高架部を走るため
武蔵野線はほとんどの区間が高架上となっているため、風の影響を多く受けると考えられます。
高架上を走るということは線路の周囲に家やビルなど、風を遮断する物がないためです。
武蔵野線乗ってるとここ一番楽しいの俺だけ? pic.twitter.com/9AqFM3W4BS
— はるパピコ (@haru_papiko) April 6, 2024
しかし、武蔵野線は踏切が1つもなく、平面を走ることがほとんどないため、人身事故が少ないというメリットがあります。
そのほか、荒川を渡る鉄橋も強風の影響を多く受けるポイントです。ここの風速計で基準をこえてしまい運転見合わせになることが多々あります。
京葉線の影響
冒頭に風の影響を多く受ける路線として紹介したJR京葉線の影響です。
武蔵野線のほぼすべての電車は京葉線に乗り入れています。
そのため、沿岸を走る京葉線が風の影響で遅延してしまうと、武蔵野線まで遅延することになってしまいます。
武蔵野線は内陸部を走るのにも関わらず、海風の影響も受けてしまうということです。
風に弱い京葉線?いえ、違います。海沿いで風が強いところを走る京葉線です。止まる基準は他線区も同じだもんー。 pic.twitter.com/rRHM7rkpL0
— 旅せよ鉄ヲタ!(あーく) (@airsection) April 9, 2024
武蔵野線遅延の時の風速の目安はある?
JR在来線の風による遅延、運休は風速によって決まっています。
瞬間風速20m/s以上で速度制限、25m/s以上で運転見合わせを行います。
そのほか私有鉄道も同様に瞬間風速25m/s前後が運転見合わせの基準です。
また、新幹線は瞬間風速20m/s以上で段階的に速度制限、運転見合わせを行っています。
瞬間風速20m/sはどのくらい?
気象庁が発表している「風の強さと吹き方」のサイトによると、電車が運休する瞬間風速20-30m/sは
風の強さと吹き方
- 人は風に向かって歩けない。一部の人は転倒する。
- 電線が音を立て始める。看板やトタン板が外れ始める。
- 車が強風に流される感覚が大きくなる。
- 屋根瓦・屋根葺材が剥がれ始める。シャッターが揺れる。
という影響が出る強さです。
想像より強い風でも電車は動いているようですね。
【風強すぎ】
— ウェザーニュース (@wni_jp) March 5, 2020
今日5日(木)は、東京で11時41分に最大瞬間風速20.5m/sを観測するなど、関東南部で風が強まっています。埼玉県内や電車の遅延や砂嵐が発生。夕方まで強風に注意が必要です。https://t.co/XrzbS12XOl pic.twitter.com/GgjetugkKF
JRの風対策は?
JRは風対策として、防風柵の設置を行っています。
銅板や強化プラスチック材の防風柵を、高さ約2mの位置に設置しています。
武蔵野線の風対策って知ってはいたけどはじめて見たw pic.twitter.com/6z1a5Oq2kn
— ゆっきぃ (@yuse2man) May 26, 2023
通常風速20m/sで速度制限、25m/sで運転見合わせになるところ、防風柵を設置することで、
風速25m/sで速度制限、30m/sで運転見合わせに制限が緩和可能になりました。
武蔵野線では三郷~南流山間の江戸川橋りょうに設置されています。
【風には弱い高速電車】
— トレインタイムス(YouTubeにてLIVE他公開中) (@TrainTimesCIC) November 6, 2023
首都圏新都市鉄道線の江戸川橋梁は「腰板」が付けられて風対策がされています。
何せ通常運転で130km/h、この速度は軽量で高制動性能電車だから出来る事。
が、同時に軽量であるからこそ風には弱く南風が直接当たる京葉・武蔵野線等も風に弱いのはそんな理由もござい〼。 pic.twitter.com/iSqi6BorCG
まとめ
今回は、JR武蔵野線は強風で遅延するのか、どのぐらいの風速で遅延するのかについて紹介しました。
武蔵野線は高架上を多く走るため、風の影響を多く受け、遅延してしまうことが多くあるようですね。
風速20m/sで速度制限、30m/sで運転見合わせということでした。
風の影響にかかわらず、電車が止まってしまうと、仕事や学校にも影響してしまうので困りますよね。
武蔵野線は、やはりほかの路線と比べると強風が原因で遅延することが多いようなので、今後さらに防風柵を設置するなどの対策を行い、遅延の改善に期待です。
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